イヌリンが選ばれる理由

海外ではもっともポピュラーな食物繊維

イヌリンは菊芋などの植物に多く含まれている、水溶性食物繊維の一種で、日本でも主に粉末のサプリメントタイプ(天然の植物から抽出したものがほとんど)の商品などが販売されています。
イヌリンは日本ではまだまだ知らない人が多くいらっしゃいますが、情報の少ない時代から、民間療法の薬としても使用されてきました。欧米やアジアを中心に、イヌリンは加工食品の原材料として使用され水溶性食物繊維の中で最も使用量が多い食品素材で、海外ではイヌリンは一般的に使われている食物繊維です。

イヌリンの健康効果

食物繊維というと便秘解消のイメージがありますが、便秘以外にもさまざまな健康効果が期待できます。
近年の研究では、腸と脳に密接な関係があることが知られてきており、自律神経や、ストレス緩和にも深く影響を与えるなど、食物繊維を摂取し、腸内環境を整えることの重要性がますます高まっています。

主な 3 つの健康効果

【整腸作用】


イヌリンが腸内で善玉菌のエサとなり、善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制することで、便秘の解消や下痢の改善、さらには腸内の環境を整えることができます。これにより、全身の免疫力が向上し健康促進に繋がるというわけです。また、イヌリンは、腸内でビフィズス菌などの善玉菌の増加を助けることで、有害物質の生成を抑制し、腸の健康を守る効果があります。

【血糖値の急な上昇を抑える】


血糖値の急激な上昇は、糖尿病などの生活習慣病につながる大きなリスクとなります。イヌリンは、その水溶性食物繊維の性質を活かして、炭水化物の吸収を穏やかにし、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。これによって、食後の高血糖を防ぎ、血糖値のコントールを助けることで糖尿病の予防にもつながります。また、インスリンの感受性を改善する可能性も指摘されており、メタボリックシンドロームの改善にも寄与されるでしょう。

【糖質・コレステロールの吸収を抑える】


イヌリンは水溶性の食物繊維であり、食事と一緒に摂取すると、カルシウムやミネラルの吸収率が向上し、糖やコレストロールの吸収が抑えられます。つまり、糖質や糖分の摂りすぎによる肥満や糖尿病の予防効果が期待できるということで、近年注目されています。

天然由来で安心


イヌリンは主に「菊芋」や「チコリ」などの植物から抽出される天然成分です。人工的な添加物を含まないため、安心して摂取することができます。

砂糖の代わりに使って糖質オフ


イヌリンはタイプにもよりますが、ほんのり柔らかな甘さがあることが多く、砂糖の代わりに使うこともできます。
そして嬉しいことに、カロリーが砂糖の約半分(約 4kcal/1g)なので、お砂糖を使うときに一部をイヌリンに置き換えることで糖分もカロリーもカットできる優れものです。
また、砂糖と置き換えて使うことができるので、日々の調理に取り入れやすく糖分やカロリーを減らしたうえで食物繊維の摂取量も増やすことができるので、忙しい日々にピッタリです。
ダイエット中には、一石二鳥の嬉しい成分です。

イヌリンは「プロバイオティクス」の要件を満たす成分

イヌリンは「プロバイオティクス」の要件を満たす成分として認められています。
「プロバイオティクス」の要件とは、以下の通りです。

・安全性が保障されている
・もともと宿主の「腸内フローラ」の一員である
・胃液、胆汁などに耐えて生きたまま腸に到達できる
・下部消化管で増殖可能である
・宿主に対して明らかな有用効果を発揮できる
・食品などの形態で有効な菌数が維持できる
・安価かつ容易に取り扱える

イヌリンも食べ過ぎ注意、摂取による副作用

イヌリンは一般食品でお薬ではないので、基本的には副作用と言われるようなトラブルはありません。食物繊維になりますので、普通に食事をしている分には健康を害することは考えにくいと思われます。

ただし、良いものだからといってサプリメントなどの補助食品で過剰に摂取すると、お腹が緩くなってしまったり、お腹が張るなどの消化不良を招くこともあります。食物繊維なのでダイエット効果があると言って食べ過ぎるのは良くないでしょう。

個人差がありますので、正しい知識を持ち、体と相談しながら摂る量を調整することが、健康状態を整える上でのポイントとなるでしょう。